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北朝鮮の経済は、中国依存度が極度に高いことで知られている。加工食品、生活必需品、電化製品など、多くの製品が合法、非合法の形で北朝鮮で持ち込まれている。とりわけ日用品のシェアは圧倒的だ。

それだけあって、昨年1月から新型コロナウイルスの流入防止策として始まった国境封鎖と貿易停止は、北朝鮮経済や国民生活に甚大な影響を与えた。

「平安北道(ピョンアンブクト)では2〜3月ごろに貿易が再開されるという話があちこちから耳に入ってくる」

これは現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた、現地で流れているという噂だ。実際に、貿易再開に向けて準備に入った貿易会社もあり、ワク(貿易許可証)の割り当ても行われているとのことだ。

また義州(ウィジュ)、龍川(リョンチョン)など、国境に接した地域では、小規模ではあるがすでに密輸が行われている。当局は国境警備強化のため、特殊部隊の「暴風軍団」や第7軍団の兵力を派遣した。

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これは、既存の国境警備隊が地域社会とのしがらみで取り締まりができないばかりか、ワイロを受け取って密輸や脱北を幇助している状況への対処と思われる。ところが密輸業者は、新たにコネを築き、密輸を再開したという。強力な取り締まりも、時が経つにつれ骨抜きにされるのが、北朝鮮の常だ。

(参考記事:新規配属の北朝鮮国境警備隊が「豊かな中国」を見て腰砕けに

一方、同じ国境地域でも両江道(リャンガンド)では、貿易再開は5月から6月ごろになるとの噂が流れていて、貿易会社や外貨稼ぎ機関の間で貿易再開に向けて準備する動きは見られないとのことだ。

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平安北道は、国が認めた貿易会社や個人による合法的な貿易が多かった一方で、両江道は密輸がメインだったため、当局は両江道の貿易再開を遅らせているというのが、情報筋の説明だ。だが、両江道の貿易会社や密輸業者は、もしも平安北道が先に貿易を再開させるのならば、そちらに場所を移して貿易を始めると言っているとのことだ。

気の早い密輸業者は、さっそく新義州にやって来て、中国・丹東の貿易業者や新義州の国境警備隊の兵士とコネを作り、多少ワイロの額が高くても、公式の貿易が再開されれば、すぐに商売に乗り出すと意気込んでいるようだ。

ただ、貿易再開の話は、ぬか喜びに終わる可能性も否定できない。

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新義州の対岸の遼寧省では感染が抑えられているが、恵山の対岸の吉林省では、年明けから感染者が急増しているからだ。吉林省衛生健康委員会の発表によると、今月27日の時点でコロナに感染して入院治療を受けている人は294人、無症状感染者は92人で、中でも北朝鮮国境に接した通化で感染が広がっている。

遠く離れた西アフリカで2015年、エボラ出血熱が大流行したときですら、今回のような国境封鎖措置を取るほど、感染症の流行に敏感に反応する北朝鮮が、目と鼻の先の吉林省で感染が拡大している状況で、貿易を再開することは考えにくい。

(参考記事:金正恩氏が「エボラ」を異常に警戒する理由ーそれは「政権崩壊」の恐怖

一方の為替レートは昨年来、乱高下が続いている。昨年11月4日、平壌では1ドル(約104円)が6200北朝鮮ウォンだったのが、15日には6930北朝鮮ウォンまで高騰したが、18日には6200北朝鮮ウォンまで下落。12月14日には7100北朝鮮ウォン、1月11日には6100北朝鮮ウォン、25日には7300北朝鮮ウォンを記録した。

(参考記事:北朝鮮、貿易再開の噂で輸入物価も通貨も暴落

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