貧富の格差が激しい北朝鮮で、富を象徴するものは何なのだろうか。数年前までは韓国のクックの炊飯器が富の象徴だった。クックが炊飯器の代名詞として認識されるほどだった。

最近発行された統一・外交・安保専門誌月刊誌の「NK Vision」6月号(通巻24号)は、清津市のある企業所の幹部とのインタビューを通じて、最近ではバイクとノートパソコン、狩猟犬が新たな富の象徴として浮び上がったと紹介した。

この企業所の幹部は「最近、清津市ではオートバイ事故が多発し、交通安全員らがあちこちで見張っている。1日3件ほどのバイク事故が発生し、命を失う人もいる」と述べた。

北朝鮮住民が乗るバイクは、一般的には中国産で、価格は3000人民元ほど。日本の中古バイクは5000人民元を超えるという。

この幹部は「まだ、一般的な移動手段は自転車に違いないが、自転車は最も一般的な移動手段であり、富の象徴ではない」と述べた。

新たな富の象徴として、ノートパソコンが浮上している。北朝鮮当局はパソコンの検閲を行っているが、ノートパソコンなら隠しやすく人気が高いという。

「2〜3ヶ月毎に予告なしで検閲を行うのだが、パソコンには海外の音楽、映画などは保存しておく事は出来ない。検閲が厳しいため、最近ではノートパソコンが一番の人気」と紹介した。

狩猟犬も富の象徴なのだが、子一匹が10万北朝鮮ウォンほどで、コメ(1キロが1800〜1900ウォン)に換算すると、52〜55キロの価値。この人物は「裕福な家庭は盗難防止の為に必須だ。狩猟犬は7年ほど育てた後で、食用として売られる」と述べた。

この他にも、エアコン、イオン浄水器などが、都市部の富裕層の間で人気を博している。エアコンはほとんどが中国産で、5千〜1万人民元程度、浄水器は17〜20万北朝鮮ウォンほど。また、室外機の紛失を防ぐために、鎖でくくりつけるという。

また、クックの炊飯器も依然として富の象徴として認識されている。冬には電気が供給されないので使えないが、玉に瑕だ。

一方、NK Vision6月号は、北朝鮮の核の脅威に対抗し、核武装と戦術核の再配置が提起されているのと関連し、「北核に対抗する核武装論」の特集記事を掲載した。

また、脱北1年後に中華料理屋を開店した平安道のクム・ジョンスクさんのインタビューと、ハナセンター1号を作った功労者のキム・ソンフォさんのインタビューも掲載された。

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