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北朝鮮が、新型コロナウイルスの国内への流入を防ぐためにと国境を封鎖し、貿易を停止視させたのは今年1月。中国依存度が極めて高い北朝鮮経済に深刻な影響が出ているのはデイリーNKでも既報のとおりだ。

貿易の再開については北朝鮮国内外で様々な情報が飛び交っている。

(参考記事:北朝鮮、貿易再開の噂で輸入物価も通貨も暴落

韓国のKBSは先月16日、30台ものトラックが中国から北朝鮮に入国する様子を捉えた映像を放送し、国境封鎖を解除したのではないかと報じた。

(参考記事:北朝鮮、コロナ鎖国を解除か?中国から入国するトラック多数

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は今月6日、1日に10台ほどのトラックが中国から北朝鮮に入っていると伝えた。ところが、トラックに積まれているのは輸入品ではなく緊急物資だという。

このような緊急物資の搬入は今年3月から伝えられているが、中には政府の承認の下で、性能の高い韓国製のマスクが「密輸」された事例もある。これら物資の輸送に使われるトラックはすべて中国のものだ。北朝鮮は「緊急物資は自国のトラックに積ませてほしい」と中国に要請したが、拒否されたのだという。

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(参考記事:北朝鮮「マスク密輸」の背後に妹・金与正氏の影

丹東市の元職員によると、これは先月12日に平安北道(ピョンアンブクト)人民委員会(道庁)幹部が丹東市政府を訪れた際に行った提案だ。

物資を満載した中国のトラックは、国境にかかる橋を渡り北朝鮮に到着すると、すぐさま橋のたもとにある保税倉庫に向かう。荷降ろしは北朝鮮側の人員が行い、中国人ドライバーは車から一切降りることなく中国に戻っていく。

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そこで北朝鮮は自国のトラックを使って同じようにやらせてほしいと中国に持ちかけたが、拒否された。その理由は、中国側の保税倉庫は橋から30キロも離れたところにあるからということだ。北朝鮮は「自国では新型コロナウイルス感染者は一人も出ていない」との主張を変えていないが、中国はそれを信じず、「ウイルスに汚染されたトラックが市内を頻繁に走ることになる」と判断し、拒否したようだ。

北朝鮮はなぜ、自国のトラックを使いたがるのか。それはコストの問題があるからだ。

丹東に駐在する北朝鮮の貿易関係者によると、25トントラック1台あたりの往復運賃は、1万5000元(約23万円)。わずか数キロの距離を移動するだけなのにふっかけ過ぎのように思えるが、これには事情がある。

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現在の中国の規則では、海外から帰国した者は無条件で14日間隔離されることになっている。たとえ川の向こう岸の人の顔が見えるほど近い場所であっても海外は海外。北朝鮮を往復したドライバーは14日もの間、働けなくなってしまうのだ。

一方、北朝鮮のドライバーを使うと、運賃は3分の1から4分の1で済むのだという。1日10台として週末以外毎日行き来すると運送費だけで月に300万元(約4585万円)に達する。外貨事情が逼迫している北朝鮮としてはあまりにも痛い出費だ。

(参考記事:金正恩ルールの違反者「サラダ油」で処刑の危機

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