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年賀状を出す習慣は東アジア各地に見られるが、郵便を使ったものは減少傾向にある。日本の年賀はがきの発行枚数は、2003年発行分の44億5900万枚を頂点に減少に転じ、2019年発行分は23億5000万枚まで減った。韓国では、2006年の1039万枚から2019年には210万枚まで減った。

郵便による年賀状に取って代わって登場したのは、ネットでの「あけおめメール」だ。それは、郵便事情が悪く、携帯電話普及率が69%(UNICEFの2017年の調査)に達している北朝鮮でも同じだ。

北朝鮮の「あけおめメール」の特徴は、キャッシュレスのお年玉付きである点だ。北朝鮮最新年賀状事情を、デイリーNK内部情報筋が伝えている。

新年を控えた北朝鮮の富裕層の間ではこんな話が飛び交った。

「1月1日午前0時に5の数字に付いたお金を受け取れば、2020年は家内安全になる」

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実際に新年になって、あちこちでメール(SMS)の着信音が鳴り響いた。メールで送金するシステムは「チョナ・トン」(電話・お金)というものだ。プリペイドでチャージした携帯電話の通話料金を、別のユーザーに送ることで送金という形にするもので、キャッシュレス決済にも使われている。

また、平壌では「チョナ・トン・カード」というものが使われることもある。スクラッチカードをコインで削って出てきた番号と、相手の電話番号を入力すると相手に送金できるというものだ。

(参考記事:「革命的な恋愛」はもう古い…北朝鮮で流行る「出会い系ビジネス」

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この「チョナ・トン」を使って55ウォン、555ウォンなどと言った数字の5が入った金額を知人や親戚に送り、年始の挨拶とするのだ。これに備えて、年末にチョナ・トンカードを買っておくことも年末の風物詩のようになっている。ただ、なぜ「5」なのかという理由を知っている人はほとんどいないようだ。

このような習慣は、幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)の間で密かに楽しまれ、ローカルルールを作ることで、お互いの階級を確認し合うようなものとなっているというのが、情報筋の説明だ。

一方で、他の地方と比べて恵まれている平壌市民だが、「なんとしてでも元旦には白飯を食べよう」という目標を掲げるほど、貧しい暮らしをしている人も少なからず存在する。そんな人々には、チョナ・トンを贈り合う余裕はないだろう。

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ちなみに北朝鮮では、年が明けると「堆肥戦闘」が本格化するが、これも一種の風物詩だ。不足する化学肥料を補う下肥を作るために、1人あたり何トンもの人糞を集めて、国に納めるという過酷な作業だ。

(参考記事:亡命兵士の腸を寄生虫だらけにした北朝鮮「堆肥戦闘」という名の地獄

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