北朝鮮の金正恩党委員長は24日、新たに開発された「超大型ロケット砲」の試射を視察した。朝鮮中央通信が伝えた。同通信は、「試射を通じて超大型ロケット砲兵器システムの全ての戦術的・技術的特性が計画された指標に正確に到達したことを検証した」としている。
韓国軍合同参謀本部は同日、北朝鮮が同日早朝に北東部・咸鏡南道(ハムギョンナムド)の宣徳(ソンドク)付近から朝鮮半島東側の海上に向け、飛翔体を2発発射したと発表した。試射はこれを指すと見られる。同本部によれば、飛翔体の最高高度は97キロで、約380キロを飛行。最大速度はマッハ6.5だったという。
金正恩氏は試射の結果を受けて「われわれの若い国防科学者たちが一度も見たことのない兵器システムを全く自分の頭で着想し、設計して一度に成功させたが聡明だ、大きなことをした」と高く評価。また、「何よりもうれしいのは新兵器の開発過程を通じて主体的国防工業の飛躍的発展を担っていく若くてしっかりした人材部隊が育成されていることだ」と述べたという。
視察には李炳哲(リ・ビョンチョル)、金正植(キム・ジョンシク)、張昌河(チャン・チャンハ)、全日好(チョン・イルホ)、チョン・スンイルの各氏をはじめ、党中央委員会と国防科学部門の指導幹部が同行した。