北朝鮮国営の朝鮮中央通信は23日、警察庁により「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者」(=特定失踪者)とされていた男性が国内で発見されたことを受けて、「他国に言い掛かりをつける悪習を捨てて過去清算から正しくすべきだ」とする論評を配信した。
宮崎県警は7日、1974年に国内で失踪した男性が2018年11月に発見されたと発表した。
論評はこれを根拠に、「日本がけん伝する『北朝鮮の日本人拉致問題』がどんなに荒唐無稽(こうとうむけい)な謀略ねつ造劇であるのかが今一度、はっきり実証された」と強弁。
日本人拉致問題は「すでに解決された」としたうえで、「汚い過去の清算から正しくすべき」と強調した。
朝鮮労働党機関紙の労働新聞も22日、同様の論評を掲載した。