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北朝鮮の金正恩党委員長は25日、「新型戦術誘導兵器」の威力示威射撃を指導した。国営朝鮮中央通信が伝えた。同日、東海岸の元山(ウォンサン)で行われた2発の短距離弾道ミサイル発射を指すものと思われる。

公式報道で発射の目的が「威力示威」と伝えたことで、意図的な軍事挑発であることが明らかとなった。

同通信によれば、「最高指導者は、われわれの重なる警告にもかかわらず南朝鮮地域に先端攻撃型兵器を搬入して軍事演習を強行しようと熱を上げている南朝鮮軍部好戦勢力に厳重な警告を送るための武力示威の一環として、新型戦術誘導兵器の射撃を策定し、直接指導した」という。北朝鮮はかねてから、韓国軍のステルス戦闘機導入や米韓軍が来月実施予定の合同演習に対する反発を強めていた。

25日、北朝鮮が発射した「新型戦術誘導兵器」。5月に発射した短距離弾道ミサイルと同種と見られる(2019年7月26日付朝鮮中央通信)
25日、北朝鮮が発射した「新型戦術誘導兵器」。5月に発射した短距離弾道ミサイルと同種と見られる(2019年7月26日付朝鮮中央通信)

同通信は「威力示威射撃を通じて新型戦術誘導兵器システムの戦闘的性能指標が再度満足できるように検証された」としながら、「この威力示威射撃が目的した通りに、狙った一部の勢力には当該の不安と苦悩を十分に植えつけたであろう」と誇示した。

金正恩氏は「射撃の全過程を注意深く観察して、今日、われわれは新型戦術誘導兵器システムの優越性と完璧さをよりよく知ることになった」と述べ、「特にこの戦術誘導兵器システムの迅速な火力対応能力、防御することが容易くない戦術誘導弾の低高度滑空跳躍型飛行軌道の特性とその戦闘的威力に対して直接確認し、確信できるようになったことを満足に思う」とし、「このような先端兵器システムの開発、保有という事実はわが武力の発展と国家の軍事的安全保障において大きな出来事的意義を持つ」と語ったという。

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同氏はさらに、「南朝鮮の当局者らが世界の人々の前では『平和の握手』を演出して共同宣言や合意書のような文書をいじり、振り返っては最新攻撃型兵器の搬入と合同軍事演習の強行のような変なことをする二重的振る舞いを見せている」と述べ、「われわれはやむをえず南方に存在するわが国家安全の潜在的、直接的脅威を取り除くための超強力兵器システムを力強く開発していかなければならない」と語った。

この日、金正恩氏には趙甬元(チョ・ヨンウォン)、李炳哲(リ・ビョンチョル)、弘永七(本・ヨンチル)、劉進(ユ・ジン)、金正植(キム・ジョンシク)、李英植(リ・ヨンシク)の各氏ら、党中央委員会の幹部が同行した。