人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は23日、金正恩党委員長が新たに建造された潜水艦を視察したと伝えた。視察の日時は明らかにされていない。

潜水艦は「東海(日本海)の作戦水域で任務を遂行することになり、作戦配備を控えている」という。北朝鮮はかねてから、東海岸の造船所で弾道ミサイルを搭載できる潜水艦の建造を進めていると見られていた。同通信は、この潜水艦に弾道ミサイルが搭載されているかどうかについて言及していないが、搭載能力を備えている可能性が高いと見られる。

(参考記事:いずれ来る「自衛隊が北朝鮮の潜水艦を沈める日」

金正恩氏は「潜水艦が異なる状況の下でも朝鮮労働党の軍事戦略的企図を円滑に貫徹することができるように設計され、建造された」として満足を表明。続けて「東西が海であるわが国で潜水艦の作戦能力は国家防衛力の重要な構成部門になる」と述べ、「潜水艦をはじめとする海軍武装装備の開発に大きな力を入れて国家防衛力を引き続き頼もしく育まなければならない」と語ったという。

新たに建造された潜水艦を視察する金正恩氏(2019年7月23日付朝鮮中央通信)
新たに建造された潜水艦を視察する金正恩氏(2019年7月23日付朝鮮中央通信)

視察には趙甬元(チョ・ヨンウォン)、弘永七(ホン・ヨンチル)、劉進(ユ・ジン)、金正植(キム・ジョンシク)、李鍾式(リ・ジョンシク)、崔明哲(チェ・ミョンチョル)、張昌河(チャン・チャンハ)の各氏をはじめ、朝鮮労働党中央委員会と国防科学部門の指導幹部が同行した。

いずれも北朝鮮の兵器開発部門で枢要な地位を占める面々で、兵器専門家が大挙動員された形と言える。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

このうち党組織指導部第1副部長を務める趙甬元(チョ・ヨンウォン)氏は、金正恩氏の最側近のひとり。また弘永七と劉進の両氏は党軍需工業部の第1副部長で、金正恩氏が先月、慈江道(チャガンド)と平安南道(ピョンアンナムド)の軍需工場を視察した際に同行した。

また、同部の副部長である金正植氏は4月、金正恩氏が「新型戦術誘導兵器」の試射を視察した際に同行。肩書が不明の李鍾式も、昨年11月に行われた「新型戦術兵器」の試射の際に、金正恩氏に同行した。やはり肩書が不明の崔明哲氏は朝鮮人民軍の将官と見られ、軍内の兵器開発部門で指導的な地位にあると見られる。

張昌河氏は、国防科学院の院長として知られる。