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夫婦は、農場を営みながら170人の孤児を育て、金正日総書記から「英雄」の称号を授与されていた。

これと同一人物かは不明だが、朝鮮労働党機関紙・労働新聞は2005年1月11日、「銃剣の信念で輝く先軍時代の母性英雄」という記事で、咸鏡北道穏城郡の豊西里(プンソリ)に住む女性、李さんを紹介している。

1994年8月に兵役中の息子を訓練中の事故で失い、「敬愛する最高司令官同志(金正日氏)を決死擁護してくれ」との遺言に基づき、父母を失った10歳の少女を育てるようになった李さん。養う孤児の数は170人に膨れ上がり、支援物資は受け取っていたが、自主的に食糧問題を解決するために畑を開墾したという。金正日氏は育て上げた30人の孤児を軍に、50人を農場に送り出した功績を認め、李さんに「先軍時代母性英雄」の称号を与えた。

一方、パクさんによれば、彼女がいた孤児院は国際社会からの支援物資を受け取っていたが、海外からの視察(モニタリング)が終われば物資は当局者に持ち去られ、残りは院長夫婦が市場に売り払い、孤児たちが物資を拝むことはなかった。

パクさんは、次のように語る。