予想通りに金正日総書記の「夫人」はは登場しなかった。

金正日氏には、公式の夫人として金栄淑(キム・ヨンスク)氏がいた。また、亡くなった成恵琳(ソン・ヘリム)氏、高ヨンヒ氏も。それ以外にも「◯◯宅」と呼ばれる女性がさらに存在すると言われている。彼女らは「公式夫人」にあたり、金正日氏に与えられた家に住んでいることから「◯◯宅」と呼ばれる。脱北者たちの証言を総合すれば「◯◯宅」と呼ばれない女性も多いと言う。

首脳会談の外交慣例を見ると、金正日氏は夫人と一緒に出なければならない。今回はひょっとして「夫人役」となるかもしれないと言われていた金玉(キム・オク)氏が姿を現わすか関心を集めた。

しかし今回も、 2000年首脳会談と同じく金正日氏の夫人は現われなかった。盧武鉉大統領が権良淑夫人とともに現れたこととは対照的だ。

現在、金正日氏に遂行している女性は女性同盟委員長のパク・スンヒ氏だけだ。唯一の女性であるわけだ。

金日成主席は国際慣例を重視していた。北朝鮮を訪問する東欧諸国の首脳たちが夫人を同行した時は、必ず夫人であった金聖愛(キム・ソンエ)氏とともに出迎え、会談の行事にも夫人を同席させた。1970年代、金日成氏の東欧訪問の際にも彼女が同行した。

しかし、1985年の東欧訪問時に彼女は同行しなかった。当時は金正日氏が実権を握り、弟の金平日氏と継母の金聖愛氏を「脇役」にしたためだ。

また慣例上、北朝鮮を訪問する国家首脳に夫人が同行しない場合、金日成氏は一人で出迎えた。実際、北朝鮮を訪問した中国の指導者たちは夫人を同行しないことが多かった。

父金日成氏と異なり、金正日氏は一回も公式の場に夫人を同行させたことがない。金正日氏が北朝鮮の実権を握って以降は、外国首脳の訪問があまりなく、たまにあっても相手が夫人を同行させなかった。2000年7月のロシアのプーチン大統領を含め、小泉純一郎総理、江沢民国家主席、胡錦濤国家主席も夫人と同行しなかった。

一方で韓国の首脳は南北首脳会談に夫人を同行させた。2000年には金大中大統領の夫人李姫鎬氏がともに訪朝したが、金正日氏の夫人の高ヨンヒ氏は現れなかった。

だが、その時と今は状況が違う。

3日の夕方9時頃に予定されている盧大統領主催の晩餐や、 4日に金正日氏が主催する午餐以外に、夫人が登場する機会はない。もしこの場にも金正日氏が夫人と同行しなかったら、外交慣例を無視したとも解釈されうる。また、盧大統領も冷遇を受けたと言えるだろう。

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