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金日成主席は国際慣例を重視していた。北朝鮮を訪問する東欧諸国の首脳たちが夫人を同行した時は、必ず夫人であった金聖愛(キム・ソンエ)氏とともに出迎え、会談の行事にも夫人を同席させた。1970年代、金日成氏の東欧訪問の際にも彼女が同行した。

しかし、1985年の東欧訪問時に彼女は同行しなかった。当時は金正日氏が実権を握り、弟の金平日氏と継母の金聖愛氏を「脇役」にしたためだ。

また慣例上、北朝鮮を訪問する国家首脳に夫人が同行しない場合、金日成氏は一人で出迎えた。実際、北朝鮮を訪問した中国の指導者たちは夫人を同行しないことが多かった。