北朝鮮国営の朝鮮中央通信は29日、日本が北朝鮮の「瀬取り」に対する監視を強化していることについて「地域情勢の流れから押し出された者らの意地悪な行為として、実に笑止千万」であるとする論評を配信した。

日本政府は、北朝鮮のタンカーが海上で積み荷を積み替える「瀬取り」を行った疑いがあるとして、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に通報している。

これに対し論評は「現在、わが国家を軸として活発に行われている各側の対話とそれによる地域情勢の肯定的な発展は、日本を日々不安にしている」と指摘。

続けて「これに慌てた日本の反動層が不利な局面から抜け出す腹黒い下心の下、反朝鮮海上遮断策動に他国の監視装備と人員まで引き込んで先頭に立ってのさばっているのである」などと主張した。

論評の全文は次のとおり。

将来を見通してのことか 朝鮮中央通信社論評

【平壌1月29日発朝鮮中央通信】日本が、反朝鮮海上遮断策動に熱を上げている。

昨年、われわれのいわゆる海上での物資移積可能性について国連安保理対朝鮮制裁委員会に告発して稚拙に振る舞った日本が、今年に入ってまたもや公海上で未詳の船舶から精油製品を引き渡された容疑があると大騒ぎをして国際社会を混乱させている。

地域情勢の流れから押し出された者らの意地悪な行為として、実に笑止千万である。

現在、わが国家を軸として活発に行われている各側の対話とそれによる地域情勢の肯定的な発展は、日本を日々不安にしている。

対朝鮮敵視政策実現の第一線で反朝鮮対決共助、圧迫共助を唱えながらヒステリックに疾走してきた日本が、朝鮮半島情勢の流れが緩和と対話へ急反転したので背信感、孤独感、ぎこちなさなどを体験し、いまだに外交的にどう動けばいいのか知らなくて戦々恐々としている。

これに、朝鮮半島と地域に吹いている平和と安定の薫風は、日本が戦争国家樹立の政治・軍事的・社会経済的土台の構築に利用してきた「北朝鮮脅威論」の名分さえ吹き飛ばしてしまった。

これに慌てた日本の反動層が不利な局面から抜け出す腹黒い下心の下、反朝鮮海上遮断策動に他国の監視装備と人員まで引き込んで先頭に立ってのさばっているのである。

それを通じて、朝鮮半島問題の解決において自分らの存在感を誇示し、ひいてはわが朝鮮の平和守護努力に水を差し、情勢を対決時代へ逆戻りさせることで軍事大国化、海外膨張の汚らわしい野望を必ずや達成するということである。

日本の策動は、現情勢の流れに逆行するドンキホーテ的な妄動である。

今、周辺諸国と国際社会は朝鮮半島の肯定的な情勢発展を促すというわれわれの誠意ある立場と努力を支持し、現情勢緩和の過程がより速まって世界の平和と安全、文明の発展に寄与することを願っている。

このような時に、日本がヒステリックに対朝鮮圧迫共助を鼓吹し、情勢の激化をもたらすためにあがいていることこそ、人類の平和念願に対する正面切っての挑戦だと言わざるを得ない。

今のように、情勢の流れに逆行して意地悪く振る舞うほど、日本が疎外される迷宮にもっと深く陥る結果しか与えられない。

すでに、アジアのあるメディアは「韓半島問題で日本が疎外されるいわゆる『ジャパン・パッシング』の懸念が大きくなりながら安倍などが全方位外交に乗り出したが、無理な要求と不適切な言動により、かえって反感だけを買っている。『ジャパン・パッシング』は安倍政権が国内極右政治に北の核問題を活用したため現れた現象である。これを省察せずにはその現象を解消できないであろう」と指摘した。

至当な言葉である。

大勢に顔を背ければ、他人ではなく自身の前途を駄目にするということを日本ははっきりと認識すべきである。---

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