北朝鮮の首都平壌で少年が両親を殺害し衝撃が広がっている。

平壌の内部消息筋は17日「昨年11月初めに平壌市の普通江中学校の6年生が両親を殺害し、脱北を行う為に新義州に逃走し捕まった事件が発生した」と明らかにした。

新義州の消息筋もこの事実を確認しており、「昨年年末に平壌から中学生が新義州に逃げこみ空き家で過ごしていたが、保安員に捕まったという情報を聞いた」と話した。

内部消息筋によれば、平壌市の普通江中学校の学生の仮名U(18歳)は、昨年11月初めに学校に提出するお金を要求したが、両親が数日間渡さなかった為、争いが発展し突発的に両親を包丁で殺害して死体をベッドの下に遺棄した。

この学生は、翌日午前に脱北を決心し新義州に逃走、一週間程空き家で隠れて過ごした。幼い学生が空き家で過ごすのを怪しいと思った近隣住民の申告によって、保安員に捕まったという。

消息筋は「Uは平壌へ護送された後、2ヶ月間の調査と裁判を受けて最近死刑が確定し、江東郡の第4校教科場に収監中だ。両親の殺害と脱北まで試みており、幼い年齢にもかかわらず死刑判決を受けた。春には公開処刑を行うとの情報もある」と話した。

事件発生当日、Uは両親に暖房用の燃料を買う費用を催促していたと伝えられた。学校から暖房を行う為の燃料費の捻出を求められ、両親にお金を要求したが、数日間お金を受け取る事が出来ず、両親と争う事になり犯行を犯したという。

北朝鮮は慢性的な食糧難によって家族全体が自殺する事件はよく発生するが、子供が両親を殺害するケースは珍しい。この為、住民らが受けた衝撃も小さくないという。

消息筋は「住民は、いくらなんでも子供が両親を殺すなんてどうかしてると言っているが、学校が想像を絶するほどに学生を追いやったのであろうと残念がっている」と話した。

北朝鮮は対外的に無償教育を標ぼうしているが、現実は違う。学校が要求する各種のお金を納付できなければ、学校に通いにくい。北朝鮮の学校では、人民軍支援、ウサギ飼育、教科書、学校の屋根の修理にまで学生に費用を請求する。これを適時に納付できなければ、先生やクラスメートから苦しめら学校に通うことが出来ない。

脱北者によれば、教師の月給も学生が出す費用から割り当てられるケースが多いという。

平壌出身の脱北者は「学校では教師が班長に学生たちから集金を指示し、これを収める事が出来ない学生はクラスメートから殴られる。両親がお金を与えなければ、教師から非難を受けクラスメートからは虐められるので、登校拒否をする学生が持続的に増加している」と話した。

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