この学生は、翌日午前に脱北を決心し新義州に逃走、一週間程空き家で隠れて過ごした。幼い学生が空き家で過ごすのを怪しいと思った近隣住民の申告によって、保安員に捕まったという。
消息筋は「Uは平壌へ護送された後、2ヶ月間の調査と裁判を受けて最近死刑が確定し、江東郡の第4校教科場に収監中だ。両親の殺害と脱北まで試みており、幼い年齢にもかかわらず死刑判決を受けた。春には公開処刑を行うとの情報もある」と話した。
事件発生当日、Uは両親に暖房用の燃料を買う費用を催促していたと伝えられた。学校から暖房を行う為の燃料費の捻出を求められ、両親にお金を要求したが、数日間お金を受け取る事が出来ず、両親と争う事になり犯行を犯したという。
北朝鮮は慢性的な食糧難によって家族全体が自殺する事件はよく発生するが、子供が両親を殺害するケースは珍しい。この為、住民らが受けた衝撃も小さくないという。
消息筋は「住民は、いくらなんでも子供が両親を殺すなんてどうかしてると言っているが、学校が想像を絶するほどに学生を追いやったのであろうと残念がっている」と話した。