迫り来る官憲の存在に気づいた9人は、大学から逃亡しようとした。しかし、大学には保衛部の放ったスパイが多数いて、彼らの一挙手一投足を監視していた。逃亡を図った学生1人が、まず保衛部に逮捕された。
もはや逃げられないと悟った別の学生1人は、大学1号校舎の9階で首を吊って自ら命を絶った。そのすきに3人が逃亡した。保衛部は国境を閉鎖すると同時に、友人など関係者宅に踏み込むなどして行方を追った。
3人は、外国大使館が密集している市内の大同江(テドンガン)区域に身を潜めていたが、逃亡から15日後に保衛部要員に逮捕された。連行された彼らは即決で処刑されたと伝えられている。