北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は20日、日本の防衛費増加は「大東亜共栄圏の夢を達成するため」だとする論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。

防衛省は2019年度の防衛費として、5兆2986億円を概算要求している。2018年度の当初予算に比べ2.1%増で、過去最大。

論評は、アジア諸国の成長により、日本は各国制圧のため軍備増強が必要になったと指摘。また、「日本は地域諸大国を力で押さえ、支配権を確立するために自由で開放されたインド太平洋戦略を考案した」としながら、再侵略の第一目標は「20世紀と同じく朝鮮半島である」と主張した。

そのうえで論評は「日本反動層の軍備増強策動は、地域諸国間の軍備競争を激化させており、アジア太平洋地域、ひいては世界の平和と安全を破壊している」と非難した。

同通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」 日本の軍備増強は再侵略のためだ

【平壌10月20日発朝鮮中央通信】日本が2018会計年度に軍事費として5兆1911億円を割り当てたなら、次の会計年度にはそれをはるかに超える5兆2986億円を軍費として充当しようとしている。

20日付の「労働新聞」は署名入りの論説で、日本の軍拡は明白に防衛ではなく再侵略のためであると暴露し、次のように指摘した。

現在、多くの人口と豊富な天然資源、巨大な発展潜在力を持っているアジア太平洋地域は世界の中心となった。

「大東亜共栄圏」の昔の夢を実現しようとする日本は、同地域を死活的な所と見なしている。

しかし、同地域の諸大国が日々成長し、強化されている状況の下で、軍事的覇権を握って自分らの支配秩序を立てようとする日本の目的の実現は事実上不可能である。

日本の反動層はこれを軍備増強によって力の優勢を占め、これらの国々を制圧する方法で達成しようとしている。

肝っ玉が大きくなった日本は、地域諸大国を力で押さえ、支配権を確立するために自由で開放されたインド太平洋戦略を考案した。

その骨子は、米国とオーストラリアなどの国々と海洋秩序維持という看板を掲げて軍事的連帯を強化して、地域諸大国に対する包囲網を形成するということである。

問題は、日本の再侵略の第一の目標がどこなのかということである。

それは、20世紀と同じく朝鮮半島である。

日本は、過去にそうであったように朝鮮半島を併呑し、同所を足場にして大陸へ進出しようとしている。

日本反動層の軍備増強策動は、地域諸国間の軍備競争を激化させており、アジア太平洋地域、ひいては世界の平和と安全を破壊している。---

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