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法案の提出に先立って、連立与党である公明党と事前協議をしてきた前例も無視して、来る24日から開かれる臨時国会の会期中に「自衛隊」設置根拠条項の明記と緊急事態条項を含めることなどを骨子とする独自改憲案を提出することにした。

憲法を改正するという野望が骨髄に徹したあげく、安倍は14日も「自衛隊」のある訓練場で行われた査閲式なる所で、全ての自衛隊員が強い誇りを持って任務を完遂できる環境を整備するのは現政治家の責任である、責任を果たす決心であると言いふらして、なんとしても憲法第9条に「自衛隊」を明記しようとする内意を再び露骨にさらけ出した。

これは、現行憲法を掲げて形式上でも「平和国家」を自称していたベールまで完全に脱ぎ捨てて日本を交戦権を持つ正常国家につくって、20世紀に実現できなかった「大東亜共栄圏」の昔の夢をかなえようとする腹黒い下心の発露である。