北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は29日、「日本が朝鮮半島に緊張状態を醸成して漁夫の利を得ようとしている」とする論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。
(参考記事:「自衛隊の攻撃能力は世界一流」と主張する金正恩氏の真意)論評は、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が12日、米ハワイ沖で実施した弾道ミサイル用の迎撃実験に言及。「われわれに対する『武力示威』の一環として公然と強行された」と反発した。
そのうえで論評は、「朝鮮半島に流れる平和的雰囲気をあくまでも阻み、地域に緊張状態を醸成して漁夫の利を得ようとするのが、日本のサムライ後えいの体質的な悪習と腹黒い下心」だと決めつけた。
海自は前述の実験で迎撃ミサイル「SM3」を発射し、標的に命中させた。弾道ミサイル防衛(BMD)能力を備えた海自のイージス艦は、すでにSM3の搭載が可能な「こんごう」型の4隻に続き、5隻目になった。