北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)は22日、1910年8月に日韓併合条約が調印されてから同日で108年になるのに際し、日本に改めて過去清算を迫るスポークスマン談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
(参考記事:「日本のサムライ妄動に千倍の復讐」北朝鮮メディア)談話は、「日本の侵略の群れが三千里の領土に黒い魔手を伸ばさなかったなら、朝鮮民族が今のように北と南に分かれて70余年間も不幸と苦痛を強いられる悲劇自体が生じなかった」と主張。
また、「わが民族の数百万の生命を無残にめった切りにした大罪悪に対しては知らん顔をし、数人の『拉致者』問題を大げさに宣伝するのは常識にも比例も合わない理不尽なことで、罪多き加害者が『被害者』のまねをしてみようとする日本人特有のずる賢い変身術にすぎない」と強弁した。
さらに、朝鮮半島情勢を巡り対話の機運が醸成された中、「日本だけが大勢の流れから押し出され、のけ者の境遇のように扱われているのは、自身が自ら招いた羞恥であり、悲劇である」としながら、「日本は、過去清算なしには一寸も未来へ進むことができないということをはっきりと認識すべき」だと強調した。