北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は12日、「朝鮮民族に強行した天人共に激怒する日帝の罪悪」と題した論評を通じて日本を非難した。朝鮮中央通信が伝えた。
同日、シンガポールで行われた金正恩党委員長とトランプ米大統領の首脳会談では朝米関係の改善がアピールされたが、北朝鮮は敢えてこれと同じタイミングで日本に非難の矛先を向けた形だ。北朝鮮メディアは最近、米韓両国に対する非難を控えている。
(参考記事:「安倍の東奔西走はすでに手遅れ」北朝鮮メディア)論評は、朝鮮半島が日本の植民地統治下にあった1926年6月10日、朝鮮最後の国王・純宗の葬儀の日を期して起こった全国規模の独立要求デモ「6・10万歳運動」に言及。日本がこれを弾圧するため、「銃剣をやたらと振り回して160名を負傷させ、200余名のデモ参加者を逮捕拘禁する暴挙を働いた」と指摘した。
論評はさらに、強制連行や従軍慰安婦など日朝間の歴史問題を列挙。現在の日本政府はこうした罪を償おうとせず、「軍事大国化と海外再侵略に血眼になっている」と非難した。