北朝鮮の朝鮮中央通信は24日、論評を通じ、米国は「人権擁護」の名の下に「自分たちに追従しない国々の内部を瓦解させる」存在であり、「過去も現在も被告席にある」と断じ、北朝鮮に対し人権問題の追及を続ける米国を非難した。

論評では冒頭で、米国が今月20日に発表した2017年版の「人権報告書」に言及。「わが国の『人権問題』にも悪らつに言い掛かりをつけた」と酷評した。

この報告書では政治犯収容所をはじめとする劣悪な環境にある収監施設や、17年2月に異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏をVXガスで殺害したなど、北朝鮮の人権侵害を指摘している。

論評では続けて、米国内で多発する銃犯罪に言及しながら「米国があらゆる不正義と無権利、社会悪がはびこる自国内の残酷な人権実状は棚上げ」にしていると批判すると共に、他国の人権問題をけなすのは「真の人権に対する乱暴なわい曲であり、国際的正義と良心に対する許せない挑戦である」と強弁した。

その上で、自国を「世界で最も優れて尊厳あり、勤労人民の真の生の揺らん(ゆりかご)である」であると自賛し、「わが共和国に言い掛かりをつけるのは、なんとしてもわれわれの前進を阻み、われわれの社会制度を崩壊させようとする不純な企図」だとした。

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朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

人権被告席には米国が立つべきだ 朝鮮中央通信社論評

【平壌4月24日発朝鮮中央通信】米国務省が去る20日、2017年の「人権報告書」なるものを発表した。

米国は「国際人権裁判官」にでもなるかのように毎年「人権報告書」を発表して、他国の人権状況についてどうのこうのとけなしている。

今回も米国は、199カ国の人権状況を勝手に評価し、わが国の「人権問題」にも悪らつに言い掛かりをつけた。

もとより、米国は誰それの人権について論じる資格も、メンツもない人権蹂躙(じゅうりん)王国である。

銃器犯罪一つだけを見ても、今年4月の1カ月足らずの間に米国のカリフォルニア州とテキサス州、アーカンソー州、テネシー州、フロリダ州などの各地域では同国の悪性腫瘍のような人間殺りく犯罪が続発した。

それゆえ、オバマまでも執権当時「大統領を勤めながらわが社会で進歩とは難しく、失望することもあるという点を悟るようになった」と認める発言をするようになったのである。

米国があらゆる不正義と無権利、社会悪がはびこる自国内の残酷な人権実状は棚上げにし、他国の「人権」問題をけなして黒白を転倒しているのは、真の人権に対する乱暴なわい曲であり、国際的正義と良心に対する許せない挑戦である。

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米国がまるで「人権擁護」に関心があるかのように恩着せがましく振舞い、自分らの誤った人権の尺度で他国の人権状況を取り上げて民主主義が蹂躙され、自由が抑圧されるかのようにけん伝しているが、その本音は自分らに追従しない国々の内部を瓦解させて政治、軍事、経済的侵略と圧力の口実を設けるところにある。

米国が途方もない資料をでっち上げて世界で最も優れて尊厳あり、勤労人民の真の生の揺らんであるわが共和国に言い掛かりをつけるのは、なんとしてもわれわれの前進を阻み、われわれの社会制度を崩壊させようとする不純な企図の発露である。

人権蹂躙の総本山、元凶である米国は、過去も現在も被告席にある。

そのような米国が自ら「人権裁判官」の帽子をかぶって他国の「人権問題」をうんぬんするのは、盗人猛々しい行為として実に笑止千万なことである。

米国は身の程知らずに「国際人権裁判官」のふりをして他国のことに気を使うのではなく、自国内の劣悪な人権問題に注意を払う方がよかろう。---

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