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北朝鮮国営の朝鮮中央通信は3日、国連人権理事会の対北朝鮮決議に韓国政府が歓迎の意を表明したことついて、「われわれに対する政治的挑発であり、対話の雰囲気に逆行する許せない妄動である」と反発する論評を配信した。

3月23日に採択された決議は、北朝鮮が国民福祉の犠牲を顧みず、核兵器やミサイル開発に資源を費やしていることや、国民の半数以上が食糧不足に苦しめられている現状などについてあらためて指摘。思想や表現の自由、政治犯収容所の廃止、身分による差別の撤廃などを北朝鮮当局に求めている。

論評はこの決議について「われわれを極度に悪魔化することによって朝鮮の自主権と尊厳をき損する一方、それを口実に国際的制裁・圧迫の度合いをさらに強め、ひいては『体制転覆』を実現してみようとする犯罪と謀略の所産である」と主張。

決議に歓迎の意を表明した韓国政府に向けて「いったい、対話相手の尊厳と体制を否定して誰と対話を行い、関係の改善をすると言うのか」と述べ、北朝鮮との対話を重視する文在寅政権にゆさぶりをかけた。