北朝鮮国営の朝鮮中央通信は3日、国連人権理事会の対北朝鮮決議に韓国政府が歓迎の意を表明したことついて、「われわれに対する政治的挑発であり、対話の雰囲気に逆行する許せない妄動である」と反発する論評を配信した。

3月23日に採択された決議は、北朝鮮が国民福祉の犠牲を顧みず、核兵器やミサイル開発に資源を費やしていることや、国民の半数以上が食糧不足に苦しめられている現状などについてあらためて指摘。思想や表現の自由、政治犯収容所の廃止、身分による差別の撤廃などを北朝鮮当局に求めている。

論評はこの決議について「われわれを極度に悪魔化することによって朝鮮の自主権と尊厳をき損する一方、それを口実に国際的制裁・圧迫の度合いをさらに強め、ひいては『体制転覆』を実現してみようとする犯罪と謀略の所産である」と主張。

決議に歓迎の意を表明した韓国政府に向けて「いったい、対話相手の尊厳と体制を否定して誰と対話を行い、関係の改善をすると言うのか」と述べ、北朝鮮との対話を重視する文在寅政権にゆさぶりをかけた。

論評の全文は次のとおり。

対話の相手を否定して誰と対話するつもりか 朝鮮中央通信社論評

【平壌4月3日発朝鮮中央通信】南朝鮮当局が対話の幕の裏で、不純な行為をはばかることなくこととしている。

去る3月23日、国連人権理事会第37回会議で米国、日本をはじめ敵対勢力の主導下にわれわれに言い掛かりをつける「人権決議案」が採択されると、外交部のスポークスマンなる者を推し立ててそれを「歓迎する」「北の人権状況を改善するために国際社会と共に持続的に努めていく」という立場を発表した。

これは、われわれに対する政治的挑発であり、対話の雰囲気に逆行する許せない妄動である。

敵対勢力がまたもやつくり上げた対朝鮮「人権決議案」は、われわれを極度に悪魔化することによって朝鮮の自主権と尊厳をき損する一方、それを口実に国際的制裁・圧迫の度合いをさらに強め、ひいては「体制転覆」を実現してみようとする犯罪と謀略の所産である。

敵対勢力は「人権問題」を口実に他国の内政に干渉することを対外戦略実現の主要手口として、対朝鮮圧殺騒動にも積極的に活用してきた。

ところが、南朝鮮当局がそれに相づちを打って、表では対話を、裏では「北の人権」をうんぬんしているのだから、その二面主義的行為は和解を願う心に疑問だけを増している。

いったい、対話相手の尊厳と体制を否定して誰と対話を行い、関係の改善をすると言うのか。

南朝鮮当局が過去、李明博・朴槿恵逆賊一味が体制上の対決と反統一政策の道具に使っていた「北の人権」の太鼓を相変わらず叩いているのは、時代錯誤の馬鹿な行為だと言わざるを得ない。

朝鮮を訪問した米国人らまで、地球上のどこにも見られない人間福祉社会、地上天国だと驚嘆しているように、人民大衆中心の朝鮮式社会主義はいつよりも信念に満ちて、活力がみなぎって前進している。

朝鮮のこのような人権の現実に顔を背け、敵対勢力と共に踊るのが果たして、ようやくもたらされた和解の雰囲気を大事にし、それに応じる行動だと言えるのか。

まだ、全てのことが始めにすぎない現情勢の局面で対話の相手を刺激する「人権」のたわごとは薄氷のような北南関係に石を投げる行為にしかならないということをはっきりと認識すべきである。

南朝鮮当局は特別に熟考し、分別のある行動を取る方がよかろう。---

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