北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は3日、韓国海軍艦艇の沈没を北朝鮮の仕業と見る韓国政府の姿勢が、南北対話の妨げになるとする論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。
韓国海軍の哨戒艦「天安」が2010年3月26日に沈没した事件は、北朝鮮による魚雷攻撃によるものであることが確実視されている。
韓国はこの日を「西海守護の日」として定め、毎年、犠牲者を悼む式典を行っている。
論評は、「『西海守護の日記念式』というものが李明博・朴槿恵保守一味が北南関係を完全に破壊するためにつくり上げた反朝鮮対決劇であるということは周知の事実だ」として、事件への関与を否定。
また、式典での韓国政府高官の発言などを問題視し、「表では対話と関係の改善をうんぬんし、裏では対話の相手を中傷するこのような二重的な行為が持続するなら、北南関係の順調な発展を期待することができないであろう」として、南北対話を人質にして韓国に揺さぶりをかけている。