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北朝鮮が今年2月に完成させた試験用軽水炉が運転を始めたと、米ニューヨーク・タイムズが27日に報じた。

同紙は軍事情報誌「ジェーンズ・インテリジェンス・レビュー」に掲載された報告書を引用し、平安北道(ピョンアンブクト)寧辺(ニョンビョン)の核施設内にある試験用軽水炉が25日から試験運転を開始したと報じた。

衛星写真の分析を行ったスタンフォード大学の国際安保協力センターは、昨年から軽水炉周辺での活動が活発になっているとし、北朝鮮が稼働を急いでいたことを示唆するものだと分析した。

この軽水炉は25〜30メガワット級で、民生用だとすれば小都市の電力をまかなうほどになる。同時に年間20キロのプルトニウムを生産する潜在的能力を有する。本格稼働は2018年後半か2019年になると思われるが、国際機関による査察ができない状況で、民生用なのか軍事用なのかの結論を下すのは不可能だと報告書は見ている。

仮にトランプ大統領の目指すところが朝鮮半島の完全な非核化ならば、この軽水炉の件は、5月に開催予定の米朝首脳会談の主要な争点になると思われると、ニューヨーク・タイムズは指摘している。

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一方で、米ジョンズ・ホプキンス大学の北朝鮮分析サイト「38ノース」は、咸鏡北道(ハムギョンブクト)吉州(キルジュ)郡の豊渓里(プンゲリ)にある地下核実験場を撮影した衛星写真を分析し、今月17日の段階で活動が停止していると報じている。

(参考記事:北朝鮮、核実験場での活動停止か…米分析サイト