北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は15日、署名入りの論評を通じ、米国による北朝鮮の人権問題提起に強く反発すると共に、「世界最悪の人権蹂躙国、人権抹殺国はほかならぬ米国」であるとした。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

こうした非難は、2月26日から始まった国連人権委員会で、政治犯収容所の運営や児童労働など、北朝鮮で起きている人権侵害が重大な議題として取り上げられている点によるものと見られる。来たる23日には北朝鮮人権決議案が採択される見通しだ。

論評は、「米国が反朝鮮人権謀略策動に狂奔しながら朝鮮の対外的イメージをダウンさせようと悪らつに策動している」と主張。

米国こそが「数十年間も朝鮮の国権を核で蹂躙(じゅうりん)しようとし、しつこい制裁と封鎖で朝鮮人民の生存権を甚だしく脅かしている」と批判の矛先を向けた。

さらに、「米国が誰それの『人権状況』について『懸念』するとして、たわごとを並べ立てていることこそ、言語道断である」であると断じた。

一方、「米国こそ、支配主義野望の実現のためには血なまぐさい人間殺りく行為もためらわない人権蹂躙の元凶、平和の絞殺者である」と強調した。

その上で、「朝鮮の社会主義は人間を最も重んじる人民大衆中心の社会である」と、北朝鮮における人権問題の存在を否定した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」 米国は世界最悪の人権蹂躙国、人権抹殺国

【平壌3月15日発朝鮮中央通信】15日付の「労働新聞」は署名入りの論評で、米国が反朝鮮人権謀略策動に狂奔しながら朝鮮の対外的イメージをダウンさせようと悪らつに策動していると糾弾した。

同紙は、これは鉄面皮さの極みであり、真の人権に対する愚弄、冒とくであると暴いた。

また、数十年間も朝鮮の国権を核で蹂躙(じゅうりん)しようとし、しつこい制裁と封鎖で朝鮮人民の生存権を甚だしく脅かしている米国が誰それの「人権状況」について「懸念」するとしてたわごとを並べ立てていることこそ、言語道断であると糾弾した。

そして、世界最悪の人権蹂躙国、人権抹殺国はほかならぬ米国であるとし、次のように強調した。

米国は、この世にまたとない人権の不毛の地、民主主義のツンドラである。

世界に200以上の国と地域があるが、米国のように各種の犯罪が蔓延し、警察が無防備状態の人々をむやみに殺害する人権蹂躙国はない。

米国が他国で働く蛮行も、世界を驚愕させている。

米国こそ、支配主義野望の実現のためには血なまぐさい人間殺りく行為もためらわない人権蹂躙の元凶、平和の絞殺者である。

米国が「人権問題」を取り上げて反朝鮮圧殺野望を実現しようと愚かに画策しているが、そのような試みはわれわれに絶対に通じない。

米国に明白に言っておくが、朝鮮の社会主義は人間を最も重んじる人民大衆中心の社会である。

深刻な人権問題はまさに、米国にある。---

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