北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は2日、「自主と正義を志向する国と民族は、外部勢力の干渉と支配に反対、排撃し、団結した力で帝国主義に反対して闘わなければならない」とする個人の署名入り論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。
北朝鮮はかねてから、欧米や先進国が主導する国際秩序にとらわれない「自主」を標榜しており、核兵器開発についても、それを担保するものとして位置づけている。
論評は、「歴史は、非同盟および発展途上国が自力と南南協力を強化していくことだけが国の政治的独立を守り、経済的自立を成し遂げていけるということを雄弁に実証している」と指摘している。
これは、核・ミサイル開発を巡って国際社会から制裁圧力を受ける中、先進国との関係改善を困難と見て、東南アジアやアフリカ、中東、中南米など旧来の友好国との関係回復を優先する方針を示唆したものである可能性もある。