北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会のスポークスマンは10日、米トランプ政権が発表した「核態勢の見直し(NPR)」について「許しがたい挑発」であると非難する談話を出した。朝鮮中央通信が伝えた。

トランプ政権が2日に発表したNPRは、北朝鮮の核開発などを念頭に、小型核兵器の開発など従来の核軍縮の方針を転換する内容が盛り込まれている。

談話はこれに対し、「地球上で最多の核兵器を保有したことにも満足せず、それをまるで通常兵器のように振り回す白昼強盗さながらの米国が、われわれによる『核脅威』と『非核化』にかこつけていることこそ、破廉恥と盗人猛々しい行為の極みだ」と指摘。

そのうえで、「われわれが米国のエスカレートする核威嚇に対処して並進路線の旗印を高く掲げ、国家核戦力完成の歴史的大業を成し遂げたことがどんなに賢明な選択であったかを雄弁に示している」として、自国の核開発を正当化した。

談話の全文は次のとおり。

朝鮮ア太委の代弁人、米国が発表した「2018核態勢の見直し」を糾弾

【平壌2月10日発朝鮮中央通信】朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)のスポークスマンは10日に発表した談話で、最近、米国が発表したいわゆる「2018核態勢の見直し(NPR)」は朝鮮半島と世界の平和を重大に脅かし、新たな冷戦を招く危険極まりない核戦争企図を盛り込んでいることによって全同胞と国際社会の一様な糾弾と排撃を受けていると指摘した。

米国は今回のNPRで、朝鮮が中国、ロシア、イランと共に米国と同盟国に「重大な脅威」になっているから、それに備えて戦略核兵器の近代化と「低強度小型核兵器」の開発に着手し、核兵器使用の条件を自国と同盟国が核攻撃を受けた時だけでなく、非核兵器の攻撃を受ける場合にも対応するということを明記した。

特に、朝鮮の自衛的核抑止力を世界の平和に対する「脅威」に言い掛かりをつけて核兵器の近代化と朝鮮に対する核先制攻撃を事実上、合法化した。

米国は自国と友邦国に対する北朝鮮の核攻撃を絶対に許さないだの、北朝鮮が核兵器を使用して生存できる場合はないだの、北朝鮮のいかなる攻撃も「政権の終えん」につながることになるだのという挑発的妄言を吐いている。

談話は、これは米国の侵略的な核威嚇に対処した朝鮮の正当な核保有をまどわし、朝鮮を力でもって圧殺しようとするトランプ一党の無分別な核戦争ヒステリーが極に達しているということを示すものとして、われわれに対するもう一つの許せない挑発だと言わざるを得ないと暴いた。

また、米国の「NPR」を対朝鮮核先制攻撃を既定事実化した犯罪的な戦争文書、朝鮮半島をはじめ世界を対象に核先制攻撃を辞さずに核戦争を起こすというごろつき国家の露骨な宣戦布告とらく印を押し、次のように強調した。

地球上で最多の核兵器を保有したことにも満足せず、それをまるで通常兵器のように振り回すという白昼強盗さながらの米国が、われわれによる「核脅威」と「非核化」にかこつけていることこそ、破廉恥と盗人猛々しい行為の極みだと言わざるを得ない。

現実は、われわれが米国のエスカレートする核威嚇に対処して並進路線の旗印を高く掲げて国家核戦力完成の歴史的大業を成し遂げたことがどんなに賢明な選択であったかを雄弁に示している。

米国は、時代錯誤の世界制覇野望にとらわれて暴悪の核のこん棒をやたらに振り回していれば、悲惨な破滅を免れなくなるということをはっきり知って軽挙妄動してはならない。---

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