北朝鮮当局は、中国と面した国境地帯、韓国と面した軍事境界線付近そして日本海に面した東海岸一帯の統制を強化している。9日から韓国で始まる平昌冬季五輪の期間中に、脱北などの事件が起きるのを防ぐためと思われる。

江原道(カンウォンド)のデイリーNK内部情報筋によると、1月20日午前9時に道内全域の朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の部隊に対して、「部隊の脱走者を把握し、人員の動きを強化せよ」という内容の人民武力省の指示が下された。

また、鉄原(チョロン)、平康(ピョンガン)、金化(キムファ)、昌道(チャンド)、金剛(クムガン)、高城(コソン)の軍事境界線に面した各郡に駐屯する軍部隊については、特別取り締まり要員を倍に増やす方針も示された。

これは、昨年11月に軍事境界線上の板門店の共同警備区域(JSA)を経て朝鮮人民軍兵士のオ・チョンソン氏が韓国に亡命した事件を念頭に置き、同様の事件の再発を防ぐと同時に、軍の綱紀粛正を図り、内部結束を高める狙いがあると思われる。