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咸鏡北道(ハムギョンブクト)を例に挙げると、端末は一番安いものでも中国人民元で500元(約8600円)する。ハイエンドユーザー向けは4000元(約6万9000円)もするという。SIMカードは、最初から携帯に挿入されていることもあるが、別々に買うのが基本で、通信の容量により10元(約170円)から75元(約1300円)まである。

つまり北朝鮮での携帯電話の初期費用は、65万北朝鮮ウォン(約8450円)から550万北朝鮮ウォン(約7万1500円)となる。これをコメ価格に換算すると115キロから1トン、労働者の一般的な年収に換算すると、11年から91年分が必要になる。

そして、北朝鮮においては携帯電話などのITデバイスは、人びとを監視する装置として使われている。