北朝鮮で、富裕層に属する幹部やトンジュ(金主)の家から発生する残飯が「売れ筋商品」として脚光を浴びている。苦難の行軍以降、食堂の残飯が売り買いされるようになったが、最近では富裕層の残飯が豚の高級飼料として高価で取引されているのだ。
富裕層の残飯は4~6倍の高値で取引
平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は次のように伝えた。
「多くの人々が家で豚を飼っているが、個人の家の残飯が売りに出されるようになったのは今年のこと。元々残飯は豚の餌用に無料で近所の人にあげて、豚が売れたらお礼の食事に招待されていた。しかし、今では残飯の質に応じて現金で取引するようになった」