北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が19日、新型中・長距離極超音速ミサイル用固体燃料エンジンの地上噴出試験を指導した。朝鮮中央通信が伝えた。
金正恩氏は2017年3月18日に、「大出力エンジンの地上噴出実験」を現地視察し、「ロケット工業の発展において大飛躍を遂げた今日は永遠に忘れられない日、『3・18革命』」だと述べている。今回の実験は19日だが、近い日付で行ったとみられる。
金正恩氏はミサイル開発部門の指導幹部と試験を指導したと同通信は伝えた。名前は報じられなかったが、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が同行しており、同氏がミサイル開発に関わっている可能性もある。
「中・長距離級極超音速ミサイルに装着する多段固体燃料エンジンの地上噴出試験」は、ミサイル総局と傘下エンジン研究所で3月19日の午前と午後、西海衛星発射場で行われ、「重大試験の大成功によって、新型中・長距離極超音速ミサイル兵器システム開発完成の時間表が確定された」と同通信は伝えた。
金正恩氏は、「この兵器システムの軍事戦略的価値はわが国家の安全環境と人民軍の作戦上の要求から出発して大陸間弾道ミサイル(ICBM)に劣らず重要に評価される、それについては敵がよりよく知っている」としながら、「わが党の第8回大会が示した5カ年計画期間の戦略兵器部門の開発課題が立派に完結したことに大満足の意を示した」という。