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北朝鮮の金正恩総書記は11日と12日に戦術ミサイル生産工場など重要軍需施設を視察し、「戦争準備の質的水準は軍需産業の発展にかかっている」などと述べ、ミサイルや誘導ロケット砲弾などの生産体制の増強を指示した。朝鮮中央通信が14日付で伝えた。

視察には朝鮮労働党軍需工業部の趙春龍(チョ・チュンリョン)部長と金正植(キム・ジョンシク)副部長が同行した。

同通信によると、戦術ミサイル生産工場で金正恩氏は、「生産能力を絶えず拡張しながら設備の近代化も力強く推し進めて現行の軍需生産目標を計画通りに狂いなく実行していることについて満足の意を示した」という。

また、「工場がすでに収めた成果に基づいて現存のミサイル生産能力をより飛躍的に向上させることで、拡大・強化された前線部隊とミサイル部隊の編制需要と作戦計画需要に即して大々的に生産し、装備させることに関する重大な目標を打ち出した」という。

金正恩氏は戦術ミサイル発射台車生産工場を視察し、「台車の生産で多用途化を実現するのが国防科学の発展推移から見ても、作戦環境での効率的側面から見ても優先的な問題に提起されると述べ、台車の設計を絶えず更新し、生産工程の近代化に力を入れて軍隊の戦争準備の完成に実際に寄与できる近代的で性能の高い発射台車をより多く生産し、装備させるべき」と強調した。

戦術ミサイル発射台車生産工場を視察する金正恩氏(2023年8月14日付朝鮮中央通信)
戦術ミサイル発射台車生産工場を視察する金正恩氏(2023年8月14日付朝鮮中央通信)
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戦闘装甲車生産工場では、新型の多用途戦闘装甲車を自ら運転し、「戦闘的性能と機動性を調べ、朝鮮式の多用途戦闘装甲車の開発において到達すべき戦術・技術的諸元と工場に提起される戦闘的課題を提示した」という。

大口径操縦ロケット砲弾生産工場では、「わが国防科学研究部門がロケット砲弾の弾道精密操縦化の実現を最も重大な事業として力強く闘った結果、大成功したと述べ、122ミリと240ミリロケット砲弾の操縦化を実現したのは現代戦の準備で重大な変化となり、最大の撃破効率を裏付けられるようになるのでロケット砲利用分野における一大革命」だと指摘した。

続けて「操縦ロケット砲弾の生産を幾何級数的に増やすのが非常に切実な問題として提起される」とし、「増加した軍の作戦需要に即して砲弾の生産で成長を遂げて、より多くの砲弾を前線部隊に縦長に配備すべき」だと指示。

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さらに「わが軍隊は任意の時刻にいかなる戦争にも対処できる圧倒的な軍事力と確固たる準備態勢を徹底的に整えることで、敵があえて武力を使用する考えもできないようにし、もしかかってくるなら必ず壊滅させなければならない」と強調した。