北朝鮮の最高人民会議第14期第5回会議の2日目が29日、金正恩総書記の参加の下、平壌の万寿台(マンスデ)議事堂で行われた。
金正恩氏は施政演説で、米国からの対話呼びかけは「欺まん」であると主張。北朝鮮に対する敵視政策がいっそう狡猾になっていると非難した。
(参考記事:「米国の対話申し出は欺まん」金正恩氏、最高人民会議で演説)
会議では行政・立法の大幅な人事が行われ、金徳訓(キム・ドックン)内閣総理を国務委員会の副委員長に、金正恩総書記の妹である金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長と、最側近の趙甬元(チョ・ヨンウォン)、朴正天(パク・チョンチョン)の両党書記らを委員に選出した。
国務委員会は政府行政の最高機関。3氏のほか、呉秀容(オ・スヨン)、李永吉(リ・ヨンギル)、張正男(チャン・ジョンナム)、金成男(キム・ソンナム)の各氏も国務委員に選出された。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、朴奉珠(パク・ポンジュ)元内閣総理を国務委員会副委員長から解任。金才龍(キム・ジェリョン)、李萬建(リ・マンゴン)、金衡俊(キム・ヒョンジュン)、李炳哲(リ・ビョンチョル)、金秀吉(キム・スギル)、金正官(キム・ジョングァン)、キム・ジョンホ、崔善姫(チェ・ソニ)の各氏も国務委員から外れた。
会議では、「市・郡発展法」「青年教育保障法」「人民経済計画法の修正・補足」の3法案が採択され、高麗航空総局を国家航空総局に改編することが決められた。