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朝鮮半島の分断の象徴だった板門店(パンムンジョム)の共同警備区域(JSA)の非武装化が完了し、敷地内に限って南北の自由な往来が認められるようになる。

韓国国防省は、25日午後1時にJSA内のすべての兵力と弾薬を撤収されたと明らかにした。また、北朝鮮側も重火器の撤収を済ませたと伝えられている。26、27の両日に行われる相互検証を経て、28日からはJSA敷地内に限って南北の自由な往来ができるようになる。 警備は南北の人員35人ずつが、板門店民事警察という黄色い腕章を付けて行う。

金正恩党委員長と文在寅大統領が手をつないで越えた、南北を分かつ高さ15センチ、幅50センチのコンクリート境界は残されるが、象徴的なものに過ぎなくなる。

南北合わせて9ヶ所あった監視塔は撤去されたが、脱北や脱南を防ぐために、北朝鮮側は72時間橋のたもとに、韓国側は板門店の入り口にあらたに1ヶ所ずつ監視塔が設置される。

一連の措置は、南北が9月に北朝鮮・平壌で首脳会談を開いた際に交わした「板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書」による措置だ。これに先立って20日には非武装地帯に埋設されていた地雷の撤去作業を完了している。

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来月からは民間人の訪問も可能となると見られている。また、板門閣など北朝鮮側の施設への立ち入りも認められる。今まで、認められていなかった中国人観光客の韓国側からの訪問が解禁されることを受けて、中国の旅行会社は早速板門店がコースに含まれたツアーの受付を開始している。

かつてJSAは朝鮮半島で唯一自由な往来ができる地域だったが、朝鮮人民軍兵士が米軍昇降2人を斧で殺害した1976年のポプラ事件をきっかけに、南北の警備区域が完全に分離された。

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昨年11月には、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士、オ・チョンソン氏がJSAを経て脱北する過程で銃撃を受けた。それから1年足らずで非武装化が達成された。

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今回の非武装化をきっかけに、板門店を中心とした軍事境界線付近の地域を訪れる国内外の観光客が急増するものと思われる。

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