春を迎えた北朝鮮の各地で、種まきが行われている。3日の労働新聞は、両江道(リャンガンド)三池淵(サムジヨン)郡の各協同農場で、農場員のみならず、軍の兵士、中央省庁の職員まで動員してジャガイモの種イモを植えたと伝た。
北朝鮮メディアはこうした報道と並行し、国内の工場で肥料が大々的に生産されていると伝えているが、実際には深刻な肥料不足に陥っているもようだ。現地からの情報を、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
(関連記事:「当局を信じる方がバカ」北朝鮮庶民、「肥料消失」で辛らつ批判 )咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、10日ごろから始まる種まきを前にして、会寧(フェリョン)市内の高等中学校(高校)の生徒たちは1日から腐植土の生産に動員されている。これは中央の指示ではなく、労働党の会寧市委員会と農村経営委員会の指示によるものだ。