外貨稼ぎ機関が国際社会の経済制裁により輸出ができなくなり、苦境に立たされたことが原因だ。
両江道(リャンガンド)の情報筋によると、対北朝鮮制裁が強化されたことで、輸出ができなくなった南江(ナムガン)貿易、大聖(テソン)貿易、大興(テフン)貿易、綾羅(ルンラ)貿易など各外貨稼ぎ機関は、中国から輸入した食料品を北朝鮮国内で外貨で販売し、利益を上げている。
トロピカルフルーツ、豚肉などの贅沢品、嗜好品ならまだしも、国内でも生産している白菜、大根、トウガラシの粉まで輸入するようになった。そのせいで国内産業が圧迫されているのだが、目先の外貨収入にとらわれた外貨稼ぎ機関は、産業の保護、育成などは全く考えないのだ。