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3月に韓国海軍艦艇の「天安」沈没事件をきっかけに始まった北朝鮮当局の対戦争措置だが、今に至るまで続いていて、一般住民の間で不満が高まっている。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、北朝鮮当局は現在、非定期的な防空訓練を頻繁に行っており、一般住民は戦時に備えた非常リュックサックの所持を義務付けられている。

同情報筋は「防空訓練が頻繁が行われるため、市場で商売が出来ないくらいだ。午後3〜4時にサイレンが鳴れば、防空壕に待避しなければならない。以前は市場の商人は屋台に座っていてもよかったが、今は全員が防空壕に入らなければならない」と話した。

「最近、田植え戦闘期間の影響で午後だけ開場しているが、防空訓練の影響で人も集まらず、商売をしている人は不満が多い」と話した。

サイレンが鳴ると「コチェビ」と呼ばれるストリート・チルドレンでさえも、橋の下や建物の中に入らなければならない状況で、平城(ピョンソン)駅前の広場に留まることは許されない。保安員(警察官)と労働者糾察隊が徹底して統制している。

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防空訓練のない時間にも流動人口に対する保安員の取り締まりが非常に強化されているようだ。

同情報筋は「最近は保安員が道端に座っている姿を見ただけで駆け寄って声を荒げる。『今がどういう時なのか知っているか、準戦時状態という事を知らないのか。情勢が緊張しているのに、どこを歩き回っているのか。旅行証明書出せ』と喚く」と伝えた。

主要地域の幹線道路に設置されている1号警備所での旅行証明書の検閲も強化された。「以前は旅行証明書がない場合、タバコやワイロを渡せば解決できたが、今は夜まで拘禁したり、2〜3日の間の田植え戦闘に駆り出される」と話した。

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5月から全ての住民に戦時の非常リュックサックの携行が義務付けられた。

同情報筋は「出かける時にも、近所の市場に行く時も、非常リュックサックを持って行かなければならない」と話した。

非常リュックサックは必ず緑褐色ではなければならない。中には化学兵器用の白い布と毛布、軍用ナイフ、シャベル、米1キロ、もち米・麦などの炒り粉2キロ、塩500グラム、スプーン、弁当箱、非常箱(針、糸、歯磨き粉、ボタン、タオル、石鹸など)が入っている。

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「食糧がなければ、非常リュックサックの食糧を食べたりする時もあるが、今は人民班にいつチェックされるかわからないため、多くの人々は非常リュックサックに食糧を入れておく」と話した。