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ある水産物加工工場の社長は、北朝鮮労働者のことを「私語もせず黙々と働き、手さばきが速かった」と高く評価し、給料を節約しながら熱心に働いていた彼らを思い出すと申し訳ない気持ちになる、と述べた。

ビール会社の社長は、労働者たちはつらい仕事をしながら(北朝鮮当局にピンはねされて)、給料を受け取れないこともあり、そんな様子に心を痛めていたが、途中で帰らされることになりかわいそうだ、と述べた。

北朝鮮当局は、企業から労働者の月給を受け取り、寄宿舎費、食費、生活費などの名目でピンはねしたうえで、残りの1000元(約1万7000円)ほどを渡していた。残業や休日出勤の手当は北朝鮮当局の管理者が着服し、労働者の手に渡らないことが多かった。

北朝鮮のもう一つの隣国、ロシアは先月、北朝鮮労働者の新規受け入れを中止する方針を示した。人口減少に悩むロシア極東では、深刻な労働力不足に陥るのではないかとの懸念の声が上がっている。

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