そんなこともあり彼らは「平壌では、敵は米国ではなくプロパンガス(の高騰)だ」と嘆いているという。
一方、石炭に暖房を頼っている平壌在住の庶民や地方住民にとって、プロパンガス価格の高騰は対岸の火事だ。また、古い住宅に住む幹部らはソーラーパネルを利用したり、マンションにかまどを設置し、石炭暖房ができるようにリフォームしたりしている。
北朝鮮では現在、経済制裁で輸出できなくなった石炭が国内に大量に出回り、価格が暴落している。庶民は、石炭をふんだんに使って冬を温かく過ごせそうだとして「制裁がもっと強化されたらいいのに」と喜んでいるという。
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