北朝鮮が今年9月に中国から輸入した穀物の量が、以前と比べ大幅に減少したと米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が、中国の海関総署の統計を引用して報じた。

それによると、北朝鮮が9月に中国から輸入した穀物全体の量は1万7375トンで、前月比で40%、昨年同月比で6%減少した。また、コメは2396トンで、前月比(7399トン)で68%、前年同月比(1万6000トン)で85%減少した。

餓死者の噂も

一方、小麦粉の輸入量は前月比で2倍以上、昨年同月比で8倍以上増えている。

この結果を受けて、韓国の民間シンクタンク、韓国GS&Jインスティチュート東北アジア研究所のクォン・テジン院長は、北朝鮮の食糧生産の減少幅を5%程度と見積もり、干ばつの影響はさほど大きくないとの見方を示した。

また、北朝鮮は今年7月と8月のトウモロコシ輸入量を前年同月比でそれぞれ420倍、46倍増やしているが、これについては、経済制裁の強化により輸入する穀物を値段の安いものに切り替えた結果と見ている。

このような国外の北朝鮮農業の専門家の見方とは異なり、国内からは食糧価格の高騰、配給の一部停止、餓死者発生の噂などが伝えられている。

また、韓国の趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相は、国際社会の経済制裁の強化で、北朝鮮経済が1990年代の大飢饉「苦難の行軍」の当時より悪化するという見方があると述べている。

その答えは、前年秋に収穫した食糧が底をつく来年の「ポリッコゲ」(春窮期)の訪れとともに明らかになると見られる。食糧不足が本当に深刻ならば、餓死者が続出することが考えられるからだ。

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