北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、「米国の核ヒステリーが高度に至っている」とする論評を配信した。

論評は、「トランプが、自分らが現在保有している核弾頭数をその10倍に増やさなければならないと妄言を吐いたのと時を同じくして米国防総省は、60分内にロシアと中国を無力化させられる『全面的な瞬間打撃』という展望的な構想の実現に着手した」と述べた。

つづけて、「米国は、この構想を立てながらすでに形成された力の均衡を破壊し、世界支配戦略を実現しようと企んでいる」と強調した。

また、「われわれを力で圧殺し、アジア太平洋地域で諸大国に比べた軍事的優勢を占め、ひいては世界制覇野望をなんとしても実現しようとする米国の腹黒い下心は変わらない」と非難した。

さらに、「トランプ行政府になって世界制覇のための米国の核野望はいっそう狂的な性格を帯びている」と指摘した。

その上で、「世界制覇野望にとらわれて世界の平和と安全を脅かす張本人、最大の癌的存在はほかならぬ米国である。正義と平和を愛する世界の全ての国は、トランプ行政府の無謀な核兵器増強および近代化策動に警戒心を持って臨まなければならない」と主張した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

世界制覇眩暈症に陥った核狂信者 朝鮮中央通信社論評

【平壌10月20日発朝鮮中央通信】世界制覇のための米国の核ヒステリーが高度に至っている。

「米国の力に対する分別力」を世界が持つ時まで「核能力を大幅に強化」すべきだと唱えたトランプが、最近、米国が核弾頭を3万2000個保有した1960年代末の水準に増やすことを希望すると言った。

トランプが、自分らが現在保有している核弾頭数をその10倍に増やさなければならないと妄言を吐いたのと時を同じくして米国防総省は、60分内にロシアと中国を無力化させられる「全面的な瞬間打撃」という展望的な構想の実現に着手した。

この構想は、一時間内に非核戦力による集中的な打撃で任意の国を無力化し、対応打撃しようとする相手に戦略および戦術核兵器を使用できるたった一度の機会も与えないことを骨子としている。

米国は、この構想を立てながらすでに形成された力の均衡を破壊し、世界支配戦略を実現しようと企んでいる。

専門家らは、米国が近いうちに朝鮮で「全面的な瞬間打撃」の基本要素を試そうとすることによって、まさに朝鮮で「初の作品」が出るだろうと評価している。

われわれを力で圧殺し、アジア太平洋地域で諸大国に比べた軍事的優勢を占め、ひいては世界制覇野望をなんとしても実現しようとする米国の腹黒い下心は変わらない。

今、米国は「制限的な核攻撃」で自分らの支配政策に挑戦しようとする潜在的ライバルの対応意志を無力化させられる戦術核兵器の生産をけん伝しながら、数千億ドルの国民の血税を蕩尽(とうじん)している。

新型核兵器の開発に拍車をかける一方、すでに実戦配備して40年になる古い大陸間弾道ミサイル(ICBM)を新型に取り替える核兵器近代化作業にも本格的に取り組んでいる。

トランプ行政府になって世界制覇のための米国の核野望はいっそう狂的な性格を帯びている。

世界の全ての国が自分らの核のこん棒に怖じ気づいて奴隷に生きるか、でなければ死ぬべきだというのが、米国の白昼強盗さながらの論理である。

世界制覇野望にとらわれて世界の平和と安全を脅かす張本人、最大の癌的存在はほかならぬ米国である。

正義と平和を愛する世界の全ての国は、トランプ行政府の無謀な核兵器増強および近代化策動に警戒心を持って臨まなければならない。---

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