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上昇する賃金と自由な暮らしに憧れモンゴルを目指す北朝鮮労働者が増え、2000年代初頭の300〜500人から、協定締結後には5000人に達した。

ところが政府の外資規制、世界的な資源安、輸出の8割以上を占める中国の成長鈍化で、モンゴル経済は2015年ごろから不況に転じ、対外債務の返済に困り、今年5月には国際通貨(IMF)からの資金援助を受け入れるほどに経済が悪化した。

賃金が減らされた北朝鮮労働者たちは、家賃や交通費が払えなくなり、建設現場の宿舎に戻っていった。コメとスープだけの食事で栄養状態は劣悪で、賃金ももらえず、健康に問題を抱えた人が多いと言う。