北朝鮮の閉鎖的な社会構造による問題のひとつに、児童に対する性犯罪の深刻な実態がある。適切な性教育など当局による対策の不備、男性中心の社会的雰囲気による「隠蔽」によって表面化しないでいるだけだ。本紙でも過去、こうした実態について報道している。
ならば、北朝鮮を脱出した後、中国など第三国に滞留している脱北者の実情はどのようなものだろうか。
脱北者は逃避行の途上であるという特性上、司法機関などに被害を訴え出ることができず犯罪に対して無防備な状態に陥りやすい。
最も幼い少女を狙い
「入国過程でのブローカーによる性犯罪、第三国に滞留時の人身売買、チャットなどを通じたインターネット性犯罪など、身分に制約を受けている脱北者は様々な犯罪に身をさらされている」