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後半27分に北朝鮮のディフェンダーの真ん中を抜けるロビーニョの鋭いスルーパスをエラーノが受け、2点目のゴールを奪った。

しかし、北朝鮮は2点を失ってもまったく動揺しなかった。安定した戦いを進め後半43分、チ・ユンナムがチョン・テセのヘディングを受け、ブラジルの守備を瞬時に崩しゴールを決めた。

北朝鮮は試合終了直前まで試合に集中してあきらめなかったが、惜しくもブラジルに2:1で敗れた。しかし、試合の結果について選手も監督もそれほど失望したような表情はみせなかった。

ブラジルを相手にゴールを決めたこと自体が大きな収穫だという表情を見せた。1点差の負けが、ベスト16入りにおいて悪くはないという判断だからだ。

北朝鮮の集中ディフェンス戦略とカウンター攻撃がブラジルに通じたのは、今後の試合で他のチームが北朝鮮を警戒する充分な理由になるだろう。

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一方で、試合前に北朝鮮の国歌を斉唱の際に涙を流した『人民のルーニー』チョン・テセは試合終了後もグラウンドを離れる事ができず、座り込んだまま敗北の悔しさを噛み締めていた。