ブラジルの中央から展開される有機的なパスは、北朝鮮のディフェンダーによって毎回カットされ、世界最高の技術を持つ選手達も北朝鮮の密着ディフェンスから抜け出せなかった。この為、ブラジルは前半はミドルシュートを中心に攻撃を行ったが、それほど脅威にはならなかった。
北朝鮮は密集ディフェンスと共にカウンター攻撃も展開した。
チョン・テセは前半10分、ブラジルのディフェンダー3人をかわしてシュートを試みた。そして、ホン・ヨンジョもブラジルの右サイドに切り込み、活発に攻撃に参加した。
しかし、後半から試合の様子が変わった。ブラジルの攻勢はさらに強まり、攻撃のテンポも速くなった。
結局後半10分に右サイドで早いパスを受けたブラジルのマイコンが右足のアウトサイドで先制ゴールを決め、ブラジルの攻撃は弾みをつけた。その後、ブラジルの攻撃も落ち着きを取り戻した。