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吉林省でアパレル産業に従事する韓国人のK氏は、米国のアパレル企業から3万着の注文を受け、北朝鮮の羅先(ラソン)の工場に生産を依頼した。ところが、製品が完成し、輸出しようとしたところで中国の税関に止められてしまい、少なくとも13億ウォン(約1億2500万円)の損害を被った。

在庫を何とか持ち出すために、密輸に手を染める業者も出た。

遼寧省のビジネスマンB氏は、羅先の工場で製造した6万枚の衣類が中国に持ち込めなくなったため、衣類9600着を200キロ入りの麻袋12枚に詰め漁船に乗せて密輸した。輸送費は3600元(約5万9000円)で、陸上ルートの3倍以上だが、塩漬けにしておくよりはマシということだろう。