北朝鮮では、漁船が出港するためには毎回証明書や出港許可証が必要になる。頻繁に港に戻れば、そのたびに海岸警備哨所などにワイロを納めなくてはならず、出費がかさんでしまうのだ。
また、最近では北朝鮮の市場経済を牽引する女性たちが、漁に出て日本海で荒稼ぎしている。こうした手強い競争相手とやり合うためにも少々の無理をせざるをえないようだ。
(参考記事:日本海で大暴れする北朝鮮の「オンナ漁師」たち)このような外貨稼ぎの命令は、他の軍需工場にも下されたようで、清津(チョンジン)の沖は軍需工場所属の漁船でいっぱいだという。