北朝鮮の朝鮮人民軍(北朝鮮軍)戦略軍の報道官(スポークスマン)は8日、米領グアム島の軍事基地を弾道ミサイルで包囲射撃する作戦を計画しているとする声明を発表した。9日、朝鮮中央通信が報じた。

声明は、米国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3」の試射、B-1B戦略爆撃機の朝鮮半島上空での訓練に対して、「われわれの戦略的対象物を狙った実戦核打撃訓練を公然と強行し、各種の核戦略装備をわれわれの目の前に投入して地域情勢を極度に激化させている」と指摘した。

特に、B-1B戦略爆撃機の訓練については、「われわれをして米国の対朝鮮侵略の前哨基地、発進基地であるグアムを鋭く注視するようにしており、制圧、けん制のための有意義な実際の行動を必ず取る必要性を感じるようにする」と強調した。

また、朝鮮人民軍戦略軍は、「アンダーセン空軍基地を含むグアムの主要軍事基地を制圧、けん制し、米国に厳重な注意信号を送るために、中・長距離戦略弾道ロケット『火星12』型でグアム周辺に対する包囲射撃を断行するための作戦方案を慎重に検討している」としながら、「金正恩同志が決断を下せば任意の時刻に同時多発的に、連発的に実行されるであろう」と主張した。

そのうえで、「米国は、朝鮮人民軍戦略軍の弾道ロケットが今この時刻も太平洋に向かって恒常的な発射待機態勢にあるという事実をはっきり認識し、われわれの弾道ロケットの発射方位角に深い注意を払わなければならない」と警告した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

朝鮮人民軍戦略軍代弁人、米国は現状況で極力慎重でなければならず、衝突を誘発しかねないいかなる軍事行動も特に慎まなければならない

【平壌8月9日発朝鮮中央通信】朝鮮人民軍戦略軍のスポークスマンは8日、次のような声明を発表した。

朝鮮人民軍戦略軍は、最近、米国がわが共和国を標的にして本土のカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地で今年に入って4回目となる「ミニットマン3」大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射を強行し、太平洋上のグアムのアンダーセン空軍基地から核戦略爆撃機編隊を駆り出してわれわれの戦略的対象物を狙った実戦核打撃訓練を公然と強行し、各種の核戦略装備をわれわれの目の前に投入して地域情勢を極度に激化させていることに対して特別に注目している。

米国のこのような軍事行動は、朝鮮半島に生じた極度に先鋭な緊張状況の下で危険な衝突を誘発しかねない火種となる。

特に、グアムから出撃した核戦略爆撃機が頻繁に南朝鮮の上空に飛来してわれわれの戦略的拠点を打撃するための実戦演習と威力示威を露骨に強行している重大な事態は、われわれをして米国の対朝鮮侵略の前哨基地、発進基地であるグアムを鋭く注視するようにしており、制圧、けん制のための有意義な実際の行動を必ず取る必要性を感じるようにする。

8月8日午前も、グアムの空中匪賊は南朝鮮の上空に飛来してヒステリックな実戦演習を行った。

わが革命武力の最高司令官である金正恩同志は、アジア太平洋地域での米軍の軍事行動の性格を評価しながら、ヤンキーがわが国の周辺水域と太平洋が静かな日がなく暴れ回り、鋭敏な地域で不適切な軍事的妄動をこととしているが、米帝の侵略装備を制圧、けん制するための強力かつ効果的な行動方案を検討しろ、と言及したことがある。

朝鮮人民軍戦略軍は、時を構わず南朝鮮の上空に飛来してわれわれを刺激し、威嚇、恐喝している米帝の核戦略爆撃機があるアンダーセン空軍基地を含むグアムの主要軍事基地を制圧、けん制し、米国に厳重な注意信号を送るために、中・長距離戦略弾道ロケット「火星12」型でグアム周辺に対する包囲射撃を断行するための作戦方案を慎重に検討している。

このグアム包囲射撃方案は十分に検討、作成されて近く、最高司令部に報告するようになり、わが共和国核戦力の総司令官である金正恩同志が決断を下せば任意の時刻に同時多発的に、連発的に実行されるであろう。

この射撃計画が断行される場合、米国がわれわれの戦略兵器の威力を最も身近で一番先に体験する契機になるであろう。

米国に再び明白に強調するが、わが共和国が全てのことを冒して血と汗で作り出した戦略兵器は決して、誰それの認定を受け、何かと交換するための駆け引き物ではなく、まさに、現在のような米国の政治的・経済的圧迫と軍事的威嚇に断固と対応するための実質的な軍事的手段であるということである。

米国が称する「予防戦争」という選択権が果たして、米国にだけあるのか。

米国が自国の地をいかなる者の攻撃も受けない天国と考えるなら、それは明白に荒唐無稽(こうとうむけい)な妄想である。

米国は、朝鮮人民軍戦略軍の弾道ロケットが今この時刻も太平洋に向かって恒常的な発射待機態勢にあるという事実をはっきり認識し、われわれの弾道ロケットの発射方位角に深い注意を払わなければならない。

米国は正しい選択をして、明日になって今日を後悔してはいけない。

われわれがこのようなやむを得ない軍事的選択をしないように、わが国に対する無分別な軍事的挑発行為を直ちに中止すべきである。

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