ロシアは従来、入国する外国人に対して、一般的なビザ申請書類に加え、旅行会社が発行する旅行確認書(インビテーション)の提出を求めるという、旧ソ連時代からの旧態依然とした制度を未だに続けている。
このインビテーションとは、移動手段や宿泊などがすべて予約済みであることを示す書類だが、一切の予約なしで書類を発行する空インビテーションが横行し、形骸化している。最高で2週間待たされ、1万円前後の料金がかかるなど、観光やビジネスの大きな障害になってきた。
沿海州観光局のコンスタンチン・シェスタコフ局長はロシア極東の通信社、プリマメディアの取材に対し、今回のe-ビザ導入は革命的なもので、(ハードルが下がったことで)地域の魅力が増すとし、外国人観光客、特に中国、日本、シンガポールからの観光客が増えることへの期待を示している。