しかし、金正恩氏はトランプ氏が打ち出した対北朝鮮政策を一蹴するかのように、今回ICBM発射に踏み切った。表向きは4月より収まったかのように見えた米朝対立だが、ICBM発射でまたもや緊張するのは避けられない。はたして今回の対立はいつものようにチキンレースになるのだろうか。それとも、これまでになかった展開を見せるのだろうか。米朝の動きにまたもや目が離せなくなってきた。
(参考記事:「いま米軍が撃てば金正恩たちは全滅するのに」北朝鮮庶民のキツい本音)高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。